痛くない!?鍼灸不妊治療の方法
不妊治療の方法の一つとして近年注目されている鍼灸。
「痛そう」や「よく分からないけど怖い」といったイメージを持たれている方も多くいらっしゃるかもしれません。
しかし、鍼灸の施術は正しく行えばほとんど痛みを伴わないのが実際のところです。
今回は不妊治療における鍼灸の方法についてご紹介します。
■鍼灸とは
鍼灸とは元来東洋医学の治療法の一つで、身体に鍼灸を用いて刺激を与えることで、自然治癒能力を活性化させ、体質を整えたり、病気を改善し健康増進を目指す医療技術です。
東洋医学の治療とはいっても、現在では西洋医学の治療と組み合わせて行うことがほとんどです。
鍼の施術では、直径約0.2~0.3mm程度の鍼を、様々な効果のあるツボに挿入します。
刺入方法は、主に円形の金属の筒を用いて無痛で刺入します。
刺入した鍼は一定の振動を与え直ぐに抜く方法と10~15分間放置しておく方法とがあります。
筋肉のこりや痛みをほぐしたり、血液循環を促進する効果が期待できるのです。
灸の施術では、皮膚の上に直接乗せたもぐさに火をつける直接灸ともぐさと皮膚の間に隙間を空ける関節灸とが存在します。
お灸で体を温めることによって期待される効果は、血行を良くしたり、各種身体の機能が活性化されるなどです。
■不妊治療の鍼灸とは
ここまで一般的な鍼灸について見てきましたが、不妊治療に当たっては、どのような施術が行われるのでしょうか?見ていきます。
1.カウンセリング
まず鍼灸師によるカウンセリングにより身体の状態や体質をチェックします。
現在自分がどういった不妊状態にあるのかを出来るだけ具体的に伝えるようにしましょう。
2.鍼の施術
細いステンレス製の鍼をツボに刺します。
ほとんど痛みは伴わないので、身体の力を出来るだけ抜くように心掛けましょう。
身体が緊張しているとかえって筋肉がこわばり痛みを伴ってしまうので、注意が必要です。
3.灸の施術
婦人科系の不妊トラブルがある場合、お灸で下腹部や足辺りを温めて骨盤内の血行を良くしたり、卵巣や子宮の機能改善を狙ったりします。
いかがでしたか?
鍼灸治療がどういったものか、また意外と痛みを伴わないことがお分かりいただけたと思います。
みなさんも、不妊治療の方法の一つとして検討してみてはどうでしょうか?
次回は実際どのような効果が期待できるのかをご紹介します。