怖くない!痛くない!鍼灸治療の流れ

前回の記事を見て、「鍼灸治療、ちょっと気になる!」と思ってくれた方は多いと思います。ですが実際、鍼灸治療ってどんなことをやるのだろう?と具体的なイメージが湧いてない人も多いのではないでしょうか。そこで今回は鍼灸治療の内容についてご説明します。

・カウンセリング・診察

まず、鍼灸師によるカウンセリングや診察で、体の状態や体質をチェックされます。「タイミング法で妊娠したいが、生理が不規則で難しい」「何年か不妊治療をしているが、なかなか授からない」といった自分の症状を伝えてみましょう。 不妊の原因と考えられる症状や体質に合わせて、鍼灸師が効果的なツボを判断して施術方法を考えます。

・鍼の施術

細いステンレス製の鍼をツボに刺します。このとき、鍼を上下させたり、回したり、振動させたりして刺激を加える方法もあれば、ツボに刺したまま10~15分間置いておくこともあります。
鍼を刺すときの痛みが心配な人もいると思いますが、通常は金属や合成樹脂製の筒を使って刺すので、ほとんど痛みはありません。緊張せず、できるだけ力を抜いた状態で鍼の施術を受けましょう。

・灸の施術

もぐさでツボに熱刺激を与える方法は主に2つあり、もぐさを直接皮膚の上に乗せて、火をつける「直接灸」と、もぐさと皮膚の間に生姜やにんにくなどの緩衝材を置く「間接灸」があります。
不妊など婦人科系のトラブルがある場合、お灸で下腹部のあたりや足を温めることで骨盤内の血行が良くなり、卵巣や子宮の機能が改善が期待できます。

・もぐさとは

海岸、山地、高山に自生するキク科の多年草ヨモギの別名であり、これから得られる漢方薬「艾葉(がいよう)」の別名としても知られています。また、一般には灸術の施術の際に燃焼させる綿状の材料をさします。もぐさを用いる灸術は、古代中国において実用化したもので、数千年の歴史をもつといわれています。灸術において、もぐさが用いられてきた理由としては、

(1)他の物質に比して燃焼温度が低い、

(2)気体を含んで軽く、さまざまな大きさや形に簡単に変形できる、

(3)持ち運びに便利、

(4)中国および日本では広範囲に容易に入手できるなどがあげられます。

燃焼温度が低いので熱さや痛みはほとんど感じません。

・通院のペース

鍼灸院に通うペースはだいたい週1回、3~6ヶ月程度が目安です。個人差があるので、体調や症状の変化を見てもらいながら、鍼灸師と治療法やスケジュールを検討してください。

いかがでしたか。鍼灸治療イメージついたでしょうか。ぜひ不妊治療に理解のある治療院で施術をしてもらってはいかがでしょうか。

dav