針は刺さっても痛くないの?不妊に効果的な鍼灸のご紹介
不妊で長年お悩みの方は、「鍼灸治療が不妊にはよく効く」という話を耳にしているかもしれません。
しかし、「あんなに尖った針を刺して痛くないのか?」「痛そうで怖い」と思う方もたくさんいらっしゃると思います。
そこで今回は鍼灸治療の施術法ついてお話しします。
○ 針って痛くないの!?
針やお灸で治療をする方法の事を鍼灸治療といいます。
鍼灸治療は、不妊対策のみに効果的な治療法というわけではありません。
この治療では、疲れで凝り固まった筋肉や神経を直接針で刺激することで緊張をほぐし、体調を改善します。
また体全体のコントロールを司る自律神経の乱れを解消することや、体の血行を改善し体温を高めるなど様々な効果が期待できます。
人間は針が皮膚の表面を刺激している時に痛いと感じます。
針治療では表皮の奥にある筋肉の表面や神経を直接刺激するため、痛みを感じることはほとんどありません。
針を刺した時は、体の内部にビーンと鈍い痺れが広がります。
これは針灸師の間で「響き」とよばれていますが、この響きによって筋肉の緊張がほぐれたり、神経の興奮を抑えたりすることができるのです。
また針治療には中国方式と日本方式があり、日本の管鍼法とよばれる施術の方が痛みを感じにくいと言われています。
○ 施術方法
鍼灸治療には刺す場所や状態に応じて様々なサイズの針が使用されます。
例えば首や肩などのように筋肉が浅い位置にある部位には短い針を、腰やお尻のように筋肉や神経が深い位置にある部位には長い針を用います。
また針の太さも髪の毛ほどの細さのものから注射針と同じくらいの太さのものまであります。
針の刺し方は日本式と中国式で異なり、中国の方式と比べ痛みを感じることなく治療を受ける事ができます。
中国では針を素手で直接体に刺して治療します。
一方で「管鍼法」とよばれる日本式の針治療は、細い管の中に針が入っており、管の頭からポンポンと軽く叩くようにして刺します。
そのため治療を受ける方によっては皮膚を軽く叩かれている様にしか感じない方もいらっしゃるようです。
よって痛みに関しては心配する必要はありません。
鍼を刺してからは20分程度おく方法やすぐに抜いてしまう方法、針に電流を流す方法など施術する人によって様々ですので、施術を受ける前に内容を理解しておくと良いでしょう。
お灸も体の上で直接燃やす事はほとんどなく、適度な熱さのため心地よくご利用いただけます。また体にお灸の痕が残る事もありません。
今回は鍼灸で使われる針の特徴や鍼灸療法の施術方法についてご説明しました。
鍼灸に興味はあるけれど痛そうだからチャレンジできなかったという方は、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。