不妊の原因である冷え性の秘密を徹底解明!どうしたら冷え性は治るの?
「冷え症の人は妊娠しにくい」「妊娠するには体を温めておかなければならない」
そういった情報を耳にしたことはありませんか?
特に寒い日が続くこの季節に妊活に取り組んでいる方は冷え症対策を万全にしていると思います。
しかし、なぜ「冷え症の人は妊娠しにくい」と言われるのでしょうか?
これにはいくつか原因があります。
そこで今回は不妊の原因と冷え症の関係性及び冷え症の改善法についてお話しします。
○ 不妊の原因は?
不妊症で悩む方の多くは機能不全により妊娠できない場合と、これといった理由が無く妊娠できない場合の二つに分ける事ができます。
子宮内膜症や卵管の異常などが原因の不妊であれば、人工授精をすれば妊娠する確率は上がりますが、精子や卵子の老化、精子や卵子の発育不全などが原因の不妊は自然妊娠がかなり難しいといわれています。
このような生殖器官の機能不全による不妊のことを機能性不妊といいます。
そしてこの機能性不妊には冷え症が深く関わっているのです。
○ 機能性不妊と冷え症の関係
機能性不妊には子宮筋腫や子宮内膜炎、子宮内膜症、黄体機能不全など子宮に問題がある場合が多いです。
これらの病気によって受精卵が着床しにくくなることで妊娠野確率も下がってしまいます。
そして冷え症はこれらの着床障害を引き起こす病気の原因となる場合が非常に多いのです。
生殖器官がうまく機能しないのは子宮が冷えてしまうことが大きな原因です。
子宮が温かく保たれる事により生殖器官も活発に動き、元気な卵子が作り出されるのです。
また、女性だけでなく男性にも同じ事が言えます。
男性も体を温めておくことにより活発な精子をたくさん生み出す事ができるのです。
○ タイプ別の冷え症と改善法
冷え症は人によって冷える部位が異なり、原因や改善法も様々です。
これから症状でタイプ別に分けた冷え症の原因と改善方法についてお話しします。
・ 手足の冷え
体は暖かいけれど手足が冷えるという方はこの症状です。
「末端冷え症」という言葉を聞いた事がある方は多いかもしれません。
この冷え症は血流が悪い事が原因で、手足の先まで十分な血液が届いていないときに起こります。
改善するには血流を良くしてあげる事が大切です。
マッサージをして血流を良くすることも大切ですが、手足をできるだけ使って血液が巡ってくるように促す必要があります。
足先は特に意識して使う事はないため冷えやすいです。
足の指でジャンケンをするなどして意識的に指を動かしましょう。
・ 全身の冷え
体全体が冷えてしまいます。
基礎体温が通常より低い事が特徴です。
この冷え症は普段体を温める習慣が無い人が陥りやすい冷え症です。
面倒でもゆっくり湯船につかって体を温める事、お風呂上がりは薄着をしないことを心がける必要があります。
・ 内臓(お腹)の冷え
お腹の冷えは食生活が関わっている事が非常に多いです。
冷たいアイスや飲み物ばかり食べている人はお腹が冷えやすい傾向にあります。
またお野菜もトマトやキュウリ、ナスといった夏野菜ばかり食べているとお腹を冷やしてしまいます。
体を温める機能があるホウレンソウやハクサイ、ネギなどの冬野菜を接触的にとってお腹を暖かく保ちましょう。
またそれに併せて、腹巻きや暖かいズボンを履くことで冷たい外気に体温を奪われないよう心がけるとより効果的です。
・ 火照り冷え
顔役日は温かくてむしろ汗が出てくるほどなのに、手足は冷えてしまう、こういった症状の方は自律神経が不安定になってしまっている可能性が非常に高いです。
自律神経はストレスの蓄積等が原因で乱れてしまうので、ストレスを発散できるように心がける必要があります。
「これをすればリラックスできる」「息抜きにこれをしよう」と自分に合ったリラックス方法を見つけておくといいかもしれません。
軽い運動や音楽鑑賞、マッサージなど人それぞれですが、神経を高ぶらせるものだと強い刺激がないとリラックスできない体になってしまう可能性がある為、落ち着いた趣味を持っておく事も大切かもしれません。
不妊の原因となる冷え症ですが、症状により原因も改善法も異なるということをご説明してきました。
改善をタイプ別に理解し、効果的に冷え症対策をする事で妊娠しやすい体質はできあがっていくのです。
冷え症でお困りの方は、自分がどのタイプの冷え症なのかを確認してみてはいかがでしょうか。