不妊治療の治療というとどのようなものをイメージするでしょうか?
多くの方がタイミング療法と言われるかもしれませんが、他にも様々な療法があります。2002年4月30日の読売新聞の夕刊には不妊治療における鍼治療の有効性が証明されたとドイツと中国の研究チームにより報告されています。
結果として、26.3%も妊娠率が上がったとの報告がなされています。
このように不妊治療には、様々な効果的な種類があるのです。
今回は、不妊治療の種類についてご紹介します。
○女性の不妊治療
・人工授精
具体的には、カテーテルを使用することで、選び抜いた精子を子宮内に届け、卵子と精子の出会う確率を高くするという方法です。
自然妊娠に近い方法となるため、女性の身体的な負担も軽いという特徴があります。
人工授精の成功のおよそ80%は7回目以内となるそうですので、回数を重ねても効果が出ない場合は、他の方法を取った方が効果的と言えるでしょう。
・体外受精
簡単に説明すると、体外受精は体外で卵子と精子を出合わせて受精させ、体外で培養した胚を子宮内に戻す方法のことです。
培養の段階で受精卵の成長をある程度確認するため、人工授精やタイミング療法と比べると、妊娠率はより高いという特徴があります。
・鍼灸治療
冒頭でもご紹介したように、鍼灸治療の効果も実際に認められています。
鍼灸治療の種類は様々ですが、ここでは2006年11月10日の読売新聞の記事をご紹介します。
明治鍼灸大と明生鍼灸院の研究グループの報告によると、体外受精を5回以上実施しても妊娠できなかった女性114名を対象とした鍼治療の結果、40%を超える49名が妊娠したという記録があります。
足や腹部などの不妊化疾患に効果があると言われているツボの刺激を週に1、2回施術したそうで、49名のうち、4名が自然妊娠、30名が治療後の体外受精1回により妊娠に成功したと報告されています。
○男性の不妊治療
・バイアグラの使用
勃起不全の場合、バイアグラの服用で問題が解消される場合があります。
また、精神的な不安が原因となる勃起不全の可能性もあるため、パートナーの配慮によって解消できることもあります。
今回は、不妊治療の種類についてご紹介しました。
最近になって少しずつ認知されてきましたが、不妊の原因は男性側にある場合もあります。
妊娠できないからといって自分を責めずに、パートナーに相談し、夫婦一丸となって不妊治療に取り組むとよいでしょう。