不妊症に鍼灸治療ってどのくらい効果があるの?
妊娠に関して悩みを抱えているみなさん。自分が不妊症ではないかと考えて、様々な治療法について調べられていると思います。
一般的に言えば、通常の結婚生活を続けていて、1~2年妊娠しないようであれば、不妊症と診断されます。
不妊症の治療としてはタイミング法、人工授精、体外受精と色々ありますが、実は鍼灸治療も不妊症治療の一環として注目を浴びています。
今回は不妊症に対する鍼灸治療の効果についてご紹介します。
1 鍼灸治療とは?
鍼灸治療とは2000年以上も前から中国で行われてきた東洋医学の治療です。
患部に鍼を入れることによって、疲労回復、肩こり、腰痛、自律神経失調症など、様々な疾患に対して効果があると言われています。
2 不妊症に対して効果があるの?
不妊症の理由にはたくさんのものがあり、どれが本当の原因かは西洋医学でも分かっていない部分があります。
一方、東洋医学では「冷えは万病のもと」という言葉があり、冷えの改善が、人間の自己治癒力を回復されると考えられてきました。
この自己治癒力の改善によって、妊娠しやすい身体になるというのが、不妊症に対する鍼灸治療の考え方です。
3 どんなデータがあるの?
全国の女性に対して実施したアンケートでは34%の人が「効果がある」、66%の人が「効果がない」と考えているという結果が明らかになりました。
日本では不妊症に対する鍼灸治療はまだまだ一般的ではないようです。
しかし、海外に目を向けると、世界保健機関が「鍼灸治療は生理不順や性機能障害の改善効果がある」と認めるなど、不妊症に対する治療として認められています。
さらに、ドイツと中国の共同研究でも効果が明らかになりました。体外受精を受ける女性160人を、鍼灸治療を施すグループと施さないグループに分けて実験したところ、鍼灸治療を施したグループの妊娠率は42.5%となり、施さなかったグループの26.3%を大幅に上回る結果となりました。
4 鍼灸治療はどのように受ければいいの?
このように、不妊症治療に効果がある鍼灸ですが、どれくらいの頻度で受けたらいいのでしょうか?
目安としては週1回、3か月から半年ほど通うと良いでしょう。
さらに、不妊治療を専門的に行っている鍼灸治療院に通うようにしましょう。
普通の鍼灸院でも同様の治療を受けることができますが、妊活中の女性により効果的な治療とアドバイスをしてくれるのが不妊症専門の治療院であるからです。
また、病院に行っている人は必ずかかりつけの先生に鍼灸治療を行う旨の相談をしましょう。
以上、鍼灸治療の不妊症に対する効果についてご紹介しました。