知っておきたい!妊娠中の稽留流産の危険性
妊活中、または妊娠中の方は「稽留流産」という言葉を一度は聞いたことがあるかもしれません。
しかし、一般的に聞く「流産」と具体的に何が違うのか、また、繋留流産になる兆候やその自覚症状、発生してしまう危険性など詳しくご存じの方はそう多くはないのではないでしょうか。
そこで、少し難しく感じてしまう「稽留流産」という言葉を詳しく見ていきましょう。
稽留流産についての基礎知識
「流産」は全妊婦の15%が経験するというデータがあり、決して他人事ではありません。
その中でも、稽留流産とは、「妊娠初期段階(およそ妊娠12週以内)において、妊婦に自覚症状はないが、超音波検査などによって胎児の発育が停止されたと確認された状態である。」と定義されています。
したがって、妊婦の気付かぬうちに胎児が死亡している状態で、これはカップルに与える衝撃、ショックは計り知れません。
稽留流産は予防・治療できるのか
赤ちゃんの存在を実感することなく死産となってしまうこの稽留流産、しかし全流産の80%は妊娠12週以内に起こる妊娠初期段階であり、誰にでも起こりうる出来事なのです。
原因としては、染色体異常や母体の血行不良等が考えられますが、先にも述べたように、自覚症状がないため稽留流産の兆候を感じ取ることは非常に困難で、基本的にそれを確認する方法としては超音波検査しかありません。
そのため、予防や治療は不可能に近いとされています。
稽留流産を放置するとどうなるのか
自覚症状のないまま稽留流産の状態を放置すると、後々突然、激しい腹痛や出血に見舞われ、救急搬送されてしまうといった事態になりかねません。
妊娠初期は、こまめに医師の診療を受け、順調な経過を遂げているかを定期的に確認しましょう。
現在の所、この稽留流産の原因のほとんどは胎児側の問題とされています。
そのため、非常に難しいとは思いますが、仮に稽留流産という結果に終わってしまっても、必要以上に自分を責めすぎないよう心がけることが大切です。
最後に
ご覧頂いた通り、稽留流産とは予防、対策が困難であり、カップルにとっては非常に不安な問題です。
ここで一番気をつけなければならないのは、稽留流産を心配しすぎることこそが稽留流産に繋がってしまうということです。
一説によると、この稽留流産は、母体のストレスとも関係があるのではないかと言われています。
流産を心配するあまり、母体がストレスを感じて流産の確立をあげてしまえば元も子もありません。
妊娠初期は様々な不安がつきまとうでしょうが、リスクばかりにフォーカスするのではなく、胎児が健康に発育するにはどういったことをするのが良いのか、母子ともに健全である為の前向きな取り組みに着目するのが良いでしょう。