不妊の原因は男性にある
現代ではおよそ7組に1組のカップルや夫婦は赤ちゃんを授かりたくても授かれていないと言われ、不妊はけっして他人ごとではありません。
そしてそんな不妊の約半数は男性に原因があることをご存知でしたか?
一般的に不妊症と聞くと女性に問題があると考えられがちですが、統計的に見ると実際にはそうではありません。
そこで今回は不妊における男性側の原因について紹介させていただきます。
無精子症
無精子症は通常精液に含まれている精子がまったくない、もしくはその活動が極端に悪い状態のことを指し、2種類に分類されます。
閉塞性無精子症
精巣内で通常どおりに精子は作られているにもかかわらず、その通り道である尿道や精管が何らかの原因で詰まったり狭くなったりして、射精することが出来にくくなっている状態を指し、これらの症状は生まれつき尿道が細い場合にも起こります。
このように精子自体に障害はないのですが、精子の通路に問題が生じるのが特徴と言えますね。
非閉塞性無精子症
精管が詰まっているなどの通路に障害がないにもかかわらず、射精した精液の中に精子がまったく含まれていないのがこの非閉塞性無精子症で、無精子症の80%はこれだと言われています。
その原因は、過去に受けた放射線治療やストレスなどがあげられますが、ほとんどの場合は先天性によるものだと考えられています。
また、自覚症状もないためとても気づきにくいです。
少しでも気になる方は一度病院で検査してもらった方が良いかもしれません。
乏精子症
健康的な精子は作られていてその通路にも障害は見られませんが、精子の数が少ないのがこの乏精子症です。
造精機能に障害があることによって起こりますが、その明確な原因はまだわかっていません。
ホルモンの異常によるものではないかと考えられているため治療法としてはホルモン剤や漢方薬が使用されます。
精子無力症
精子無力症は精子の運動率が40%以下、そして前進運動率が32%以下の状態であることを指します。
これらに当てはまると、膣内の精子が卵管を通って卵子のところまでたどり着きにくくなってしまいます。
仮にたどり着けても卵子に侵入することができない場合が多いので、精子の運動率は非常に重要であると言えますね
さいごに
今回は不妊における男性側の原因について紹介させていただきました。
このように男性側の不妊の原因は生まれつきのものである場合が多く治療が難しいようにも感じられます。
継続的に治療を行うことによってある程度の改善は見込めますので、妊娠を諦める必要はありません。
気になる方は一度病院で診察してもらいましょう。