受精卵の分割が止まってしまうのはどうして?

何度も採卵に挑んでいるけど…

体外受精では、採卵・採精をして体外で受精させます。

受精したのち、受精卵は細胞分裂を繰り返して、受精後2日目には2~4分割、3日目には4~8分割、5日目頃には胚盤胞になります。

しかし、どこかの段階で分割が止まってしまうというお悩みをお持ちの方はたくさんいらっしゃいます。

自然妊娠の場合であっても同じく、どこかの段階で成長が止まってしまい、妊娠が成立しなかったということが起こります。

どうしてこういったことが起こってしまうのでしょう?

受精卵の成長が止まってしまうのはどうして?

分割が止まってしまう理由はいくつか考えられますが、一つは染色体異常があります。

染色体とは細胞の遺伝子情報のことで、卵子と精子から受け継いだ情報を基に受精卵は細胞分裂をしていきます。

一般的に胚盤胞までの到達率は約30~60%といわれています。

この確率は加齢とともにどんどん低くなっていきますが、胚が育たない原因は加齢だけではありません。

生活習慣の乱れが卵子の質の低下や染色体異常のリスクを高めてしまいます。

精子も同じで、精子の奇形率や運動率は胚の分割に影響します。

卵子は奥様の、精子は旦那様の分身のようなものです。

このようなことはありませんか?

▲胃腸が疲れている →栄養の吸収、届けることが十分にできていない

▲栄養不足 →細胞分裂が十分にできない

▲太りすぎ・痩せすぎ →子宮・卵巣機能の低下、男性ホルモン分泌量の低下

▲ストレスが多い →免疫細胞が過剰に働いて正常な細胞まで傷つけてしまっている

▲睡眠不足 →自律神経が乱れる。ホルモンの分泌が少なくなってしまう。

目に見える症状がなくても、生活習慣や食生活の乱れによって体は多くのストレスを受けています。

卵子の質や精液所見の数値を良くするためには、体が健康であることが必要不可欠です。

卵子の質を上げるにはどうしたらいいの?

まずは、食生活と生活習慣の見直しをしましょう。

アクアに来られている患者様の中にも、食生活に偏りがある女性や、暴飲暴食をしてしまっている方、甘いものをよく食べると話される方は多いです。

卵子は食事から吸収した栄養素を利用して育っていきます。

そのため、妊活中はさまざまな栄養素をバランス良く摂ることが大切です。

中でも積極的に摂っていただきたい食べ物があります。

○鉄分豊富な食材(肉類、魚介類、にんじん、ほうれん草など)
○血行を良くする食材(ネギ類、青魚)
○「腎」を養う黒色の食材(黒ごま、黒豆、牡蠣など)
○抗酸化作用のあるビタミン緑黄色野菜

また、糖質の摂りすぎは卵子の老化を進めてしまうためなるべく控えましょう。

 

生活習慣の中では、以下のことで当てはまるものはないでしょうか。

  • 睡眠時間が短い
  • 寝る前にスマホを触る
  • 運動習慣がない
  • 生活リズムがバラバラ
  • お風呂はシャワーだけで済ましている

生活リズムはなるべく一定にできるように、工夫しましょう。

また、寝る前のスマホは脳に刺激を与えてしまい、睡眠の質の低下に繋がります。

寝る30分前から見ない、布団の中には持ち込まないなどルール作りをするといいですよ。

 

最後に

体質改善の方法の一つとして、鍼灸治療を取り入れる方も増えています。

鍼灸治療が妊活にどう効果的なのか詳しくはこちらをご覧ください(^-^)

妊娠のための体質改善

採卵は薬やオペなど体に多くの負担が掛かります。

病院に行く頻度も多くなるため仕事でお休みをもらうことが増えたり、旦那様にも協力を仰いだり、周りに気を使う場面もたくさんあり、気持ちの面でも様々な負担が掛かります。

大事な1回で卵がしっかりと育ってくれるように、できることから取り組んでいきましょう。

 

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不妊治療専門 アクア鍼灸治療院
院長 松本茂文
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