妊活の強い味方!低GI食品。

皆様は、血糖値が不妊症を招くことをご存じですか??

不妊治療をしていく中で血糖値を調べて薬を服用していく方もいらっしゃいます。

なぜ、血糖値を調べていくのでしょうか??

今回は血糖値がどう妊娠と関わるかのお話です。

不妊症と血糖値の関係

高血糖やインスリン抵抗性は妊娠能力にさまざまな影響があると言われています。

  • ホルモンバランスの乱れ:

    高血糖状態やインスリン抵抗性は、ホルモンバランスを乱す原因となります。特に、インスリン抵抗性がある場合、インスリンの過剰分泌が卵巣に影響を与え、男性ホルモン(アンドロゲン)の増加を引き起こすことがあります。これが排卵障害や多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の原因となることがあります。

  • 卵子の質の低下:

    血糖値が高いと、卵子の質が低下することがあります。高血糖状態は、酸化ストレスを増加させ、卵子や胚の健康に悪影響を与える可能性があります。

  • 子宮内膜の環境悪化:

    高血糖状態は子宮内膜の環境にも影響を与えます。子宮内膜が適切に成長しないと、受精卵の着床が難しくなり、不妊症の原因となることがあります。

  • インスリン抵抗性:

    インスリン抵抗性は、糖尿病予備軍や糖尿病のリスクを高めるだけでなく、妊娠率の低下や流産のリスクを増加させることがあります。

対策

  • 食事の見直し

    • 低GI食品の摂取: 低GI食品を選ぶことで、血糖値の急上昇を防ぎ、安定したエネルギー供給が期待できます。具体的には、全粒穀物、豆類、野菜、果物(リンゴ、ベリー類など)を積極的に取り入れましょう。
    • 食物繊維の摂取: 食物繊維が豊富な食事は、血糖値の急上昇を防ぎます。特に野菜、全粒穀物、豆類を意識的に摂取しましょう。
    • 適切な食事タイミング: 食事を規則正しく摂り、空腹時間を長くしないように心がけましょう。
  • 運動習慣の取り入れ

    • 適度な運動は、インスリン感受性を改善し、血糖値のコントロールに役立ちます。ウォーキング、ヨガ、軽いジョギングなどの有酸素運動や筋力トレーニングを取り入れることが推奨されます。
  • 体重管理:

    • 適切な体重を維持することは、血糖値の管理に重要です。肥満はインスリン抵抗性を悪化させるため、健康的な体重を目指しましょう。
  • ストレス管理:

    • ストレスは血糖値を上昇させる要因の一つです。リラクゼーション法、深呼吸、瞑想などのストレス管理法を取り入れましょう。
  • 定期的な健康チェック:

    • 血糖値やインスリン感受性の定期的なチェックを行い、医師の指導の下で適切な対策を講じることが重要です。特に糖尿病やインスリン抵抗性のリスクがある場合は、専門医の指導を仰ぎましょう。
  • 薬物療法:

    • 必要に応じて、医師からの指導の下でインスリン感受性を改善する薬物療法を受けることも検討されます。

低GI食品とは・・・

低GI食品は、血糖値の急上昇を防ぐ効果がある食品の事を指します。
他にも、消化がゆっくりとされていくので満腹感が持続し食べ過ぎ防止にも繋がります。
低GI食品の一覧にしてみました。

  • 穀物類

    • 全粒穀物: オートミール、全粒粉パン、玄米、キヌア、全粒粉パスタ。
    • : 大麦やはと麦。
  • 豆類

    • レンズ豆: グリーンレンズ豆、レッドレンズ豆。
    • ひよこ豆: ガルバンゾビーンズ。
    • 黒豆、赤小豆: さまざまな豆類。
  • 野菜

    • 緑黄色野菜: ブロッコリー、ほうれん草、キャベツ、アスパラガス、ピーマン。
    • 根菜類: 人参、大根、サツマイモ(適量)。
  • 果物

    • 低GIの果物: リンゴ、ナシ、ベリー類(ブルーベリー、ラズベリー、ストロベリー)、サクランボ、プラム、キウイ。
    • 柑橘類: オレンジ、グレープフルーツ。
  • ナッツと種子

    • アーモンド、クルミ、ピスタチオなどの無塩ナッツ。
    • チアシード、フラックスシードなどの種子。
  • 乳製品と代替品

    • ギリシャヨーグルト: 無糖のもの。
    • 牛乳、アーモンドミルク、豆乳: 低糖または無糖のもの。
  • 海産物

    • 魚介類: サーモン、マグロ、イワシ、エビ、ホタテなど。

 

最近では、オリゴ糖やアガベシロップなども有名どころですね。
アガベシロップは砂糖の1.3倍甘いと言われています。
砂糖は体を冷やすと東洋医学では言われていますので、砂糖をアガベシロップなどに変えてみるのも一つですね!!

 

まとめ・・・

いかがでしたか?
体外受精や顕微受精にいかけると検査の一つとして出てきますが、タイミング法や人工授精をされている方はまだ検査をしたことない方もいらっしゃると思います。
今から、血糖値の急上昇と急降下を抑えていくようにしてみましょう。
日常のお食事から変えていくだけも効果はあります。
食べ方も、先にお野菜やスープから食べ始めたりするなどほんの少し変えるだけで変わってきます。
インスリン抵抗性や高血糖では、排卵障害や卵子の質が低下したり、ホルモンバランスが乱れ、子宮環境の悪化にも繋がります。
妊娠しやすいお体になれるように、今から食生活や食べ方、日常生活の見直しをしてみてください。

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不妊治療専門 アクア鍼灸治療院
院長 松本茂文
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