授かる身体を作る五臓のバランス

皆様は妊娠しやすい体って何だろうと考えた事ありますか??

運動することなのか、バランスの良い食生活にすることなのか・・・

今回は東洋医学の考え方をお伝えしますね(^^)

 

妊娠しやすい身体とは?

西洋医学的に『卵巣機能・卵管の状態・子宮環境』の3つが整っていることが妊娠しやすいお身体と言えます。

しかし、体に必要な栄養素を運ぶ内臓の働きが悪くなれば生殖器の働きも悪くなってしまいます。

東洋医学の考え方で、人間の身体は【肝・心・脾・肺・腎】の働きが大きな要となります。

これを五臓と言います。この五臓と密接に関わるのが【胆・小腸・胃・大腸・膀胱】です。

これらのバランスがとれていることが、健康を保ち、授かりやすい身体の基本の軸となっています。

五臓の働きは自律神経・ホルモン分泌・免疫系の3つの働きに支えられています。

このどれか1つでもバランスが崩れると内臓機能が低下し、ホルモンバランス、子宮環境、卵子や精子にも不調をきたしてしまいます。

まずは自分の五臓の不調を知りましょう!

バランスをとる第一歩!1番多く当てはまる不調を知り、その五臓の働きを改善しましょう!

 

肝・胆

  • イライラ、泣く、怒るなど感情の上がり下がりが激しい。
  • 生理不順がある
  • 胸や脇がパンパンになって痛い
  • 眼精疲労がある
  • 白目が黄色や赤色
  • 爪が欠けたり折れたりしやすい・巻き爪
  • 手足が痺れる、筋肉がつりやすい
肝・胆が弱っていると

めまいや生理痛が起きやすくなり、子宮や卵巣などの生殖器への血の配分をコントロールしにくくなります。

対症法

体を動かしたり、自分のストレス発散法を知る。目をしっかり休める。
食材→あさり、いちご、セロリ(イライラする時は香りを嗅ぐだけでも少し落ち着きます)、梅干し、にんじん、ほうれん草

 

心・小腸

  • 鼻先が赤い
  • 舌先が赤い
  • 精神不安
  • 動悸や息切れを感じる
  • 寝つきが悪い、不眠、夢をよくみる
  • 少し動いただけで汗をかく
  • 物忘れが多い
心・小腸が弱ると

血流を流す力が弱まり、生殖器に送る栄養やホルモンを届ける力が低下します。

対症法

夏の時期に負担がかかりやすいので、睡眠をしっかりとる。立ちっぱなし、座りっぱなしの人は合間にストレッチを入れる。
ぬるめのお風呂に浸かって程よく発汗する。
食材→トマト、にんじん、鮭、ピーマン、ごぼう

 

脾・胃

  • 顔色が黄色い
  • 口臭が気になる
  • 口内炎ができる
  • 食欲がない
  • アザができやすい
  • 全身の倦怠感
  • むくみがある
  • 空腹ではないがお腹が鳴る 
脾・胃が弱ると

消化吸収機能が低下し、エネルギーを吸収できなくなり、新しい命を作るエネルギーも不足してしまいます。
内臓下垂で消化器や生殖器の位置が変わったり、内出血・不正出血なども起こりやすくなります。

対症法

梅雨やジメジメした”湿”の多い時期に負担がかかりやすいため、食事は消化吸収をよくするためによく噛んで食べる。
スイーツはたまのご褒美にして、甘みのあるさつまいもやかぼちゃに変えてみる。
食材→にんじん、かぼちゃ、とうもろこし、キノコ類、ブロッコリー、蓮根、落花生

 

肺・大腸

  • 顔色が白い
  • 小鼻周りの赤み
  • のどが弱い
  • 下痢や便秘がある
  • 蕁麻疹や湿疹がある
  • 風邪をひきやすい
  • 花粉症やアレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎がある
肺・大腸が弱ると

子宮や卵巣に栄養と血液が行き届かず内膜が薄かったり、卵が育ちにくい状態になることもあります。
着床に必要な内膜の良い状態を作るには、肺の気と血を循環させる力が必要です。

対症法

秋の時期に負担がかかややすいので、胸を広げて深呼吸することを意識する。
排便に有効な食材で余分な水分を出して便秘を解消する。
食材→柿、りんご、大根、ねぎ、レンコン、玉ネギ、にら、らっきょう、にんにく、しょうが

腎・膀胱

  • 顔色が黒ずんでいる
  • 老化が人より早い
  • 耳鳴り、難聴がある
  • 腰が痛い
  • 生理痛がひどい
  • トイレが近い
  • 性欲の低下
腎・膀胱が弱ると

老化が早く進んだり、生殖機能の低下につながります。生命力が弱り、老化や免疫力の低下・不妊などの症状が出やすくなります。

対症法

冬の時期に負担がかかやすいため、下半身を温める。とにかく血流を上げることが大事!首、足首、手首も冷やさないように!
食材→青魚(プラス大根で消化を助けてくれます)、しらす、ししゃも、黒豆、黒胡麻、海藻類、味噌汁

まとめ

授かりやすい身体を作るということは結果的に身体の健康に直結します。
まずは要である自分の五臓のバランスを知って整えることが妊娠しやすい身体への第一歩です。
また、食材は旬に食べることで効果をより発揮してくれます。夏の食べ物は身体を冷やすので季節によっては注意が必要です!
是非、五臓のバランスに合った対症法を試してみて下さい(^▽^)/

 

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不妊治療専門 アクア鍼灸治療院
院長 松本茂文
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